Happy Land

　この駅で君は、
　一晩を過ごした。

　そこだけが明るい、田舎の駅で君は
　一晩を過ごした。

　幾度かまどろみ、
　そして、幾度かめざめて。

　君がホームに立つ頃、
　世界は朝であった。

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　彼女に関するほとんどあらゆること
　名前・年齢・アドレス・ＴＥＬ、
　職業・趣味・容姿・髪型
　みんなまとめて、袋詰め。

　春ですね。
　桜の木では、少々派手すぎるから、
　まだ早い、ポプラ並木にでも、埋めたなら、
　訪れる度、何かを思い出しそうになることでしょう

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　好きだった彼女から
　「あなたの存在自体が迷惑だ」
　と手紙が来たので、
　「お互い様」
　と返事を出した。

　それを受け取って、
　きっと彼女は、笑いころげるだろう。

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　この街であなたは眠る
　私の夢を見ながら

　この街であなたは目覚める
　朝の光の挑発に乗る

　この街をあなたは歩く
　私の幻に寄り添いながら

　この街であなたは出会う
　それは、きっと私じゃない。

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　この駅で君は恋人を待つ

　朝のひととき、待ち続けるのは良くないから、
　ジャスト４分３０秒

　君は歩き始める

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　過ぎて行く季節の中で
　ぼくはきっと、君の名前を忘れる。

　過ぎて行く季節の中で
　印象だけが残る頃には

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　１ヶ月後なら、
　忘れるための努力が必要です。
　１０年後なら、
　覚えておくための努力が必要です。